Cloudflareの「待合室(Waiting Room)」とは?機能や設定方法も解説
「待合室(Waiting Room)」という名の新機能
https://blog.cloudflare.com/ja-jp/cloudflare-waiting-room-ja-jp/
Cloudflareでは、「Waiting Room」という機能が公開されています。この機能はもともと、新型コロナウイルスの予防接種の需要過多により、予約受付サイトが機能しなくなる問題を解決することを目的とした「Project Fair Shot」という新しいプログラムを通じて、一部ユーザーに無償提供しています。
(2021年10月8日よりエンタープライズプランで一般提供されています。)
「待合室」という概念はほとんどの人が知っていますが、私たちがよく知っている待機室は、医師の診察を受ける前にいる部屋です。医師は一度に1人の患者しか診ることができないため、患者が順番待ちをするという仕組みがうまれ、待機室ができました。
サーバーは、医師よりも多くのリクエストを同時に処理することができますが、その負荷も過剰になることがあります。
オンライン待機室では、アプリケーションへのリクエストを制限し、制限されたリクエストを仮想キューに入れます。アプリケーション内のユーザー数が減少したら、新しいユーザーを中に入れます。これは、サーバーに多数のリクエストが殺到するのを防ぐ一方で、ユーザーの立場から見た公平さも確保します。システムが過負荷になった時、アクセスを試みるユーザーは、不当にドロップされたり、再接続を強制されたりしないでキューに入れることを望んでいるのです。
新型コロナウイルスの二次効果によって、待機室の必要性が増大しています。ソーシャルディスタンスを考慮したり、店舗や政府機関の多くが閉鎖され、顧客や国民はオンラインに移行しました。それが、実質的にビジネスや政府機関のインフラにさらに負担をかけることになりました。それらは新型コロナウイルスの影響を予測して、ピーク時の負荷に対応するようにセットアップされたわけではなかったからです。ワクチン関連のWebサイトでも同様のパターンが起きていたことが分かっています。
「待合室(Waiting Room)」の設定や機能
また、他に重要視している機能は、自動的な有効化と動的なアウトフローです。つまり、しきい値を超えると自動的に待機室がONになり、ユーザーがアプリケーションでのタスクを終了すると、キューにすぐに新しいユーザーを取り込む必要があるのです。
さらに、クラウドフレアのWorkers製品の規模とパフォーマンスを活用することで、遅延によるオーバーヘッドを著しく削減し、エンドユーザーに提示される推定時間をできるだけ正確にして、どのユーザーも必要以上にキューに入れておかないようにします。
これにより、例えばオリジンサイトが同時に1000人までの購入しか耐えれないスペックだった場合、1001人目のアクセスでは 「x秒待っていただくと購入画面に進むことができます」等の案内をすることができます。
待機室を利用した場合のリクエスト
5つの項目に入力するだけのセットアップ
1、待機室の名前
2、ホスト名(設定されているゾーンがあらかじめ入力されています)
3、特定の時間、アプリケーションにいられるアクティブユーザーの合計数
4、1分あたりアプリケーションで許可される新規ユーザー数
5、特定ユーザーのセッション期間
デフォルトの待機室テンプレートを利用するオプションもあるため、待機室の立ち上げや運用も簡素化することができます。
設定画面
待合室(Waiting Room)の活用場面や、アクセリアができること
待機室の作成において、適切なしきい値の設定等ができるか不安があるといった場合には、アクセリアにご相談ください。
また、この待機室は非常に良い機能ですが、追加オプションとしては非常に高額なことが難点です。(無償オプションもあります)
現在アクセリアでは低コストで近しい機能を開発予定ですので、費用感が合わないという場合にも、是非お気軽にご相談ください。
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