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アクセス集中に強いサイトにするには?サーバダウン対策を徹底解説

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はじめに

Webサイトにアクセスが集中すると、最悪の場合にはサイトが落ちてアクセスできなくなる可能性もあります。サイトダウンでユーザーからの信用を失う前に、アクセス集中への対策が必要です。
この記事では、サイトをアクセス集中に強くするための方法を解説します。

アクセス集中とは

アクセス集中とは、大量のアクセスを受けてサーバ側に負担がかかり、サーバの対応が追い付かない状態のことです。アクセス集中時、サイトによっては下記のようなメッセージが表示されることがあります。

・「ただいまサーバが混雑しています。しばらく時間をおいてから再度アクセスしてください」という文面
・「503 Service Temporarily Unavailable」や「504 Gateway Timeout」のエラーメッセージ

アクセス集中による企業側への影響

アクセス集中が起きると、次のようなことが起こります。

Webページが表示されるまで時間がかかる


アクセス集中によってサーバの処理能力が落ち、Webページが表示されるまでの時間が通常よりも多くかかってしまいます。

コンテンツデータの配信が遅延する


Webページのほかにも、ECサイトであれば注文確認メールやその他コンテンツの配信が遅延することがあります。遅延の間にユーザーは待たされることになるため、不信感が募るでしょう。

ユーザーが離脱する可能性が高くなる


ユーザーがサイトから離脱するイメージイラスト
ページの表示やコンテンツデータの配信が遅延した場合、サイトを訪れたユーザーは期待感を損なってしまい、サイトへの印象が良くないものになります。動画視聴やECサイトでの注文など、予定していた行動を終えていない段階で、ユーザーがサイトから途中離脱する可能性が高くなります。

サーバダウンやサービス停止のリスクがある


アクセス集中が解消されないままでは、いずれサーバダウンを引き起こし、サービスが停止する恐れがあります。大々的にキャンペーン開催を宣伝しておきながらサービス停止となると、ユーザーの大きな落胆を招きます。ひいては、サイト訪問されなくなり、他の類似サイトへとユーザーが流れていくこともありえます

アクセス集中が起きる要因

運営側にとってさまざまな悪影響があるアクセス集中ですが、なぜ発生するのでしょうか。
短時間に不特定多数のユーザーからのアクセスが集中しているときには、サイトの反応が遅延します。下記のようなタイミングで、アクセス集中が起こりがちです。

・メールマガジンやSNS、メディアでのプロモーション直後
・セールやキャンペーンの開始日
・チケットや限定商品の発売日
・SNSでインフルエンサーに紹介された投稿がバズった直後
・DDoS攻撃などのサイバー攻撃

特にテレビでの紹介や芸能人のプロモーションがあったときの影響は大きく、メディア露出直後に一時的にアクセスが急増することがあります。
また、サーバダウンを狙ったサイバー攻撃による、意図的なアクセス集中の場合もあります。その代表的なサイバー攻撃はDDoS攻撃です。これは不特定多数の端末からサーバに対して一斉にアクセスを行う攻撃方法で、処理能力をパンクさせてサーバダウンを狙います。

 参考コラム:DDoS攻撃とは?攻撃を受けたらどうなる?基本の知識と対策


プロモーションや商品発売のタイミングは、運営側でも事前に把握しておくことができますが、サイバー攻撃やSNSでのバズりはタイミングを読むことができません。そのため日頃からの備えが必要となります。

アクセス集中によるサーバダウンに有効な対策

では、アクセス集中や、それによるサーバダウンはどのようにして防ぐべきなのでしょうか。アクセス集中によるサーバダウンは、運用や機器の強化での対策が可能です。

キャンペーンや販売のスケジュール・方法を調整する


ECサイトの場合は、やはり新商品の発売時やキャンペーン時にアクセスが集中しがちです。これらを行う期間や販売方法を調整することで、ユーザーがアクセスするタイミングを分散させることができます。たとえば以下のような工夫が考えられます。

・キャンペーン期間を長く設定する
・一度に全商品を販売開始せず、新商品の発売日を分散させる
・商品・サービスの販売を予約販売・受注生産にする

アクセス集中時のアクセス制限


新規訪問者のアクセスを制限する方法もあります。一定以上のユーザーアクセスがあった場合に、「ただいま混雑しております」というお詫びのメッセージをページに表示させ、ユーザーを別のサーバに流して待機させる、という方法です。
新たにサイトを訪れたユーザーの利便性が低下してしまいますが、サーバをダウンさせずに済み、サイトを利用中のユーザーが最後まで操作を行うことが可能です。

サーバのスペック増強・台数追加


サーバを強化し、サーバダウンしにくい環境を作るのも手です。サーバの強化にはいくつか方法があります。

・スケールアップ
サーバのメモリ容量増量、CPUを処理能力の高いものに変更するといった、機器自体のスペックを上げる方法です。スケールアップを行うと処理速度が速くなります。

・スケールアウト
サーバの台数を追加し、処理を分散するスケールアウトという方法もあります。サーバの処理方法には、後述の負荷分散装置(ロードバランサ―)でサーバの負荷を分散させる、もしくはデータベース・管理用などとサーバの用途をわける方法もあります。

・オートスケール
オートスケールとは、負荷に応じてサーバのリソース(台数)を増減させる方法で、クラウドサーバ環境の場合に利用可能です。オートスケールを設定すると、サーバの負荷が高いときはスケールアウト、負荷が低いときはスケールイン(※)を自動的に行ってくれます。アクセス集中の回避をする一方で、アクセス集中が収まればサーバを減らすこともできるため、運用コストを抑えることが期待できます。

※スケールイン:サーバの台数を減らすこと

負荷分散装置を利用する


サーバを複数台利用しているときは、負荷分散装置(ロードバランサ―)を使うと、1台のサーバに負荷が集中しないように処理を分散できます。負荷の割り振り方には、下記のような方式があります。

ラウンドロビン方式:全サーバに対して順番に負荷を割り振る
加重ラウンドロビン方式:あらかじめ重み(優先度)を設計しておき、重みを加味して負荷を順番に振り分ける
最小接続方式:アクセス状況を踏まえ、接続数の少ないサーバに動的に割り振る
最小応答時間方式:アクセス状況を踏まえ、応答時間が速いサーバに割り振る

運用監視システムを導入する


運用監視システムを導入すれば、24時間365日体制でサーバを自動で監視できます。運用監視システムではサーバの稼働状況のほか、通信量やネットワーク状況も確認可能です。これによりアクセス集中やサーバ障害の予兆を把握でき、迅速な対応ができます。障害発生時は通知を行い、稼働状況はログに記録されるという機能もあります。

セキュリティ対策の強化


サイバー攻撃によるアクセス集中を防ぐためには、セキュリティ対策も必要です。対策としては、DDoS攻撃を専門に防御するサービスや、Webアプリケーションに対するサイバー攻撃を全般に防御するWAF、CDNなどが考えられます。

CDNを導入する


アクセス集中対策だけでなく普段からのサイトの安定的な運用のためにも、CDNを導入することを検討してはいかがでしょうか。CDNはWebサイトのコンテンツを世界中のキャッシュサーバにコピーし、オリジンサーバ(オリジナルのWebサーバ)の代わりにコンテンツを届ける仕組みのことです。CDNを導入すれば、アクセス集中による表示遅延やサーバダウンを防げます。DDoS攻撃への防御になるほか、特にWebサイトの表示速度の向上が見込めるため、ユーザー体験を向上させて離脱率を低減できます。
 参考コラム:CDNとは?CDNの基本からメリット・デメリット、業者選定のポイントを解説

CDNの導入が向いているWebサイト

CDNは、どのようなWebサイトに導入すべきでしょうか。

キャンペーンやイベントを定期的に行っている


キャンペーンのイメージイラスト
キャンペーンやイベントを頻繁に行うサイトには、イベントごとにアクセスが集中します。滞りなくキャンペーンを実施するために、事前にCDNを導入しておくことがおすすめです。

動画配信やライブストリーミングなどを取り扱っている


動画は容量が大きく、配信やライブストリーミングを行っているなかアクセスが集中すると、表示遅延が起こります。CDNはキャッシュを配信する仕組みであるため、サーバ全体の負荷を軽減することが可能です。

海外にコンテンツ配信を展開している


日本にしかサーバがない場合、海外からのアクセスがあるとレスポンスの速度は低下し、表示遅延やダウンロードの遅延が起こります。CDNは海外のキャッシュサーバを利用しており、海外からのアクセスでも距離の近いキャッシュサーバからコンテンツを得られるため、表示遅延を低減できます。

アクセリアのCDNサービスならアクセス集中時も安心

アクセリアでは、3つのCDNサービスをご用意しています。

CDNサービス比較表

Solution CDN


世界的に有名なセキュリティサービスである「Cloudflare(クラウドフレア)」を、20年以上にわたる経験とノウハウを駆使して導入します。

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  Solution CDN

Brokering CDN


シンプルで低価格。画像・動画やマニュアルなどの大容量ファイルを大量に配信したい場合に最適な、ブラウザベースのCDNです。

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  Brokering CDN

DuraSite-CDN


国内限定のCDNです。突発的なアクセス集中の予測が困難で予算が組みづらい場合でも、固定課金を選べてコスト削減を図れます。

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  DuraSite-CDN

まとめ

サイトのアクセス集中による弊害と、その対策についてご紹介しました。
アクセス集中の影響は大きく、サーバダウンが起こってからでは復旧と信用回復に長い時間と多大な労力がかかります。アクセス集中が起こらないようにすることがベストと考え、事前に対策を行いましょう。

アクセリアでは、CDNサービスを3つご用意しています。それぞれ、アクセス集中時でも安定かつスピーディなサイト表示を実現可能です。
サービスの概要や価格については、各サービス詳細ページでご確認いただけます。3つのうちどれが適しているのか判断に迷う場合や、より詳しい内容が必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。

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