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米国の家電展示会「CES」で見えてきたCDNとAI、IoTのつながりとは?

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「CES」でも大きな注目を集めたAIやIoT

 今月から身の回りの出来事を当社のビジネスに関連付けて紹介するコラムをはじめることになりました。記念すべき第一回は2017年1月5日から米国ラスベガスで開催された「CES」を中心にレポートします。
 CESは米国で50年続く家電の展示会です。私も毎年年始のこの展示会に10年以上連続で参加しています。10年ほど前からネットワークに接続される商材が多くなり、今や半数近い商材がインターネットと何らかの関係を持つようになってきました。来場者177,393人、出展3887社、3つの大きな会場(229,712sq.m.)にわかれており、会期中にすべての会場を見て回ることはほとんど不可能に近いです(おそらく北米最大かもしれません)。そのため雑誌やメディアの報道関係者も、主催者発表の推しネタを中心に取材することが多く、実際の会場での雰囲気と報道される内容に差があり、違和感を感じることがよくあります。今年もその傾向があり、日本国内での報道ではAI技術を活用した自動化(処理の自動化や判断の自動化)が数多く扱われていましたが、現地で直接取材するとこれから頑張る(APIやエンジンを作成しましたパターン)系のブースがほとんどです。とは言うものの、こうしたAI対応の装置やIoT(インターネットに物をつないで効率化する)などの潮流は、コンピュータリソースのクラウド化や分散化を背景に発達してきたテクノロジーで、当社のCDNとの親和性は抜群です。


 一方でAIやIoTでの管理の対象とする制御システムは、人々の生活を根底でささえる重要なインフラです。残念ながらCESの会場でもAIやIoTに関連する展示をおこなっているブースのほとんどで、セキュリティに対する考慮が欠けており、一旦普及してしまった後に大きな社会問題になるのでは?と懸念されるようなものも数多くありました。AIやIoTの普及は、安心・安全、さらに継続性を維持することができるサービスと一体化したものが社会ニーズとして求められることになり、こうした要求に応える解決策のひとつとして当社のようなCDNメカニズムを応用したサービス基盤がこれまで以上に求められてくるのでしょう。

ヘルスケア製品のIoT化にCDNが活用される可能性も

 昨年からの展示会場の大きな差分は、ドローンのブース、3Dプリンタのブースが総じて縮小傾向にありました。また、日本の家電メーカーの規模縮小が著しく、産業構造の転換を余儀なくされている日本の総合電機メーカーの現状がよく伝わって来ます。同様に韓国サムスン電子のブースが閑散としており、発火事故などの影響が強く感じとれました。ブランドイメージってほんと大切ですね。

 展示面から成長が見て取れる分野としては、ヘルスケア製品のIoT化が急速に進んでおり、個人の健康管理情報をクラウドで統合管理するような仕組みが数多く提案されていました。今後、こうしたヘルスケア分野でのデータ方式の統合やサービスの一元化が行われてくれば、CDNやクラウドを利用する大きなサービスに発展する可能性があると感じました。また、立体視や透過メガネによるビジュアライゼーション分野でも技術革新が進んできています。一見ふつうのサングラスで視覚的には様々な情報を表示するスパイ映画みたいなデバイスが現実性を帯びてきました。

CDNは人間相手のWEB配信から、AI、IoT環境下の機械を対象とした自動配信サービスへ!?

 IoT分野の規格統合化も少しずつ進んでおり、展示会場ではZ-WAVEアライアンスに加盟しているベンダーの展示が目立ちます。一方で同じ装置でも複数の規格に最初から対応した装置も増えてきており、ユーザ側の選択肢が広がってきている印象です。
 AI系のデバイスやエンジンは、将棋や囲碁のようにAI思考のパターン化が可能な思考エンジンは、ある特定の分野に限定したものであれば実用化されるものが出てくるかもしれません。

 当社の事業分野であるCDNを対象にサービスを考える上で、現在の人間相手のWEB配信サービスから、AIやIoT環境下における機械(制御システム)を対象とした自動配信サービスの環境(これもある意味AIなんですが)を、いまから準備しておかないとダメなんだとCESを見ていると感じます。クラウド連携やIoTデータの収集・変換・加工など、セキュリティ的にも安全で信頼性・確実性のある双方性を持ったサービスがこれからの重要な課題となるでしょう。

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小林 和真

奈良先端科学技術大学院大学 客員教授
慶應義塾大学政策メディア研究科 特任教授
制御システムセキュリティセンター 顧問
情報通信研究機構 短時間研究員
ファットウェア株式会社 代表取締役社長
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