短期イベントサイトは負荷が心配?CDNによる特設サイトの負荷対策とは
はじめに
短期イベントや期間限定のキャンペーン、セールなどの際に作成する特設サイト。ユーザーが参考とする重要な情報源です。サイト運営者としては、短期間のみのサイトとはいえ、サーバーに負荷をかけてサイトの表示が遅くなったり、サイトがダウンしたりしないよう注意したいところです。この記事では、短期イベントサイトの負荷軽減対策についてご紹介します。
短期イベントサイト作成 利点と課題
短期イベントサイト(特設サイト)の作成を検討する際は、下記のような目的が考えられます。
・自社商品・サービスの発表会や展示会を周知するため
・販促ウェビナーや顧客向けウェビナーの開催場所として
・ECサイトのセールやキャンペーン、コラボレーションなどの企画を行うとき
ほか
短期イベントサイト(特設サイト)作成の利点
短期イベントサイトを作成する利点の1つは、訴求したいもののイメージに沿って、ユーザーに情報をアピールできることです。訴求したい商品・サービスに普段自社が扱っているものと異なる世界観がある場合、元のサイトで特集を組むとイメージが合わないため、効果的なアピールとはなりません。しかし短期イベントサイトを作成すると、元のサイトとトンマナを合わせながら、訴求したい商品・サービスの正確な情報や期間限定であること、お得感などをアピールできます。
またサイトを訪れるユーザー側としても、特設サイトがあると求める情報を探しやすくなるでしょう。
短期イベントサイト(特設サイト)作成の課題
短期イベントサイトを作成にあたっての課題は、サイトに大きな負荷をかけないことです。
短期イベントサイトは期間限定であることから、通常のサイト運営では遭遇しない規模のアクセスが一時的に集中することも起こりえます。そうなるとサーバーが過負荷となり、Webページが一時的に表示されなくなります。その状態が続きサーバーがダウンしたとなれば、商品・サービスの閲覧・購入などができなくなるため、企業にとっては経済的損失となるでしょう。商品・サービスがSNSで思いがけず人気となったり、TVで紹介されたりしたときにも、サーバーの過負荷を引き起こす可能性があります。
またWebサイトにアクセスしにくいと、ユーザーにとってはサイトへの不信感につながります。「サイトが重い、つながらない」という悪いイメージを抱き、サイトへのアクセスも減少するでしょう。予期せぬアクセス集中に対応するためにも、短期イベントサイト作成時にはサーバー環境を熟考しておくことが必要です。
短期イベントサイト負荷対策1:レンタルサーバー
負荷対策の1つめは、レンタルサーバーを契約し、レンタルサーバー上に短期イベントサイトを作成することです。
レンタルサーバーを契約するメリットは、普段運用しているメインのサイトに影響が出にくいことです。短期イベントサイトをメインのサイトと異なるサーバーに作成するため、急なアクセス集中でも本体に影響せず、短期イベントサイトへの影響のみで済みます。
レンタルサーバーを扱っているベンダーによっては、短期間の利用に適した契約方法や、短期イベントサイトを簡単に作成できるサービスを用意しています。短期イベントサイト作成に特化したサービスはいくつかあり、相見積もりも可能です。
レンタルサーバーによっては料金をアクセス量によって変動する「従量課金制」を採用しているものもあります。従量課金制の場合には固定料金制に比べてコストを想定しにくく、急激にアクセスが増えると料金も上がる可能性があります。
【メリット】メインサイトに影響が少ない
レンタルサーバーを契約するメリットは、普段運用しているメインのサイトに影響が出にくいことです。短期イベントサイトをメインのサイトと異なるサーバーに作成するため、急なアクセス集中でも本体に影響せず、短期イベントサイトへの影響のみで済みます。
【メリット】短期間の公開に適したサービスがある
レンタルサーバーを扱っているベンダーによっては、短期間の利用に適した契約方法や、短期イベントサイトを簡単に作成できるサービスを用意しています。短期イベントサイト作成に特化したサービスはいくつかあり、相見積もりも可能です。
【デメリット】従量課金制の場合はコストを想定しにくい
レンタルサーバーによっては料金をアクセス量によって変動する「従量課金制」を採用しているものもあります。従量課金制の場合には固定料金制に比べてコストを想定しにくく、急激にアクセスが増えると料金も上がる可能性があります。
短期イベントサイト負荷対策2:サーバー増強
負荷対策の2つめは、今あるサーバーを増強し、同じサーバー上に短期イベントサイトを作る方法です。サーバーの増強には、サーバーのCPUやメモリなどのスペックを上げる「スケールアップ」や、サーバーを複数導入する「スケールアウト」、クラウドサーバーの台数を自動的に増減させる「オートスケール」があります。
サーバー増強の手間はかかるものの、管理については基本的にメインサイトと同様となります。したがって運用に関しても、これまでと同等の負担となることが見込めます。
サーバー増強には、サーバーの購入やシステム環境の導入などが必要で、多大なコストがかかりがちです。またアクセスの増加分を想定しにくく、充分な補強とならない可能性があります。
【メリット1】サーバー管理はメインサイトと同様
サーバー増強の手間はかかるものの、管理については基本的にメインサイトと同様となります。したがって運用に関しても、これまでと同等の負担となることが見込めます。
【デメリット】コストを想定しにくい
サーバー増強には、サーバーの購入やシステム環境の導入などが必要で、多大なコストがかかりがちです。またアクセスの増加分を想定しにくく、充分な補強とならない可能性があります。
短期イベントサイト負荷対策3:CDN
負荷対策3つ目は、CDNを用いる方法です。
CDNとは
CDN(Content Delivery Network:コンテンツ配信ネットワーク)は、本体のサーバー(オリジンサーバー)に負荷をかけないコンテンツの配信方法です。Webサイトのコンテンツを世界中に分散した配信拠点にキャッシュ(コピー)し、オリジンサーバーの代わりにキャッシュサーバーからコンテンツを届けます。ユーザーからのアクセスがあった場合、世界中の配信拠点のうちユーザーに近い拠点から配信します。これらの仕組みから、アクセス集中時の表示遅延や、サーバーダウンを防ぐことが可能です。
CDNは動画配信のような大容量のコンテンツを配信するサイトや、セール時期にアクセスが集中するECサイトなどで導入事例があります。
参考コラム:CDNとは?CDNの基本からメリット・デメリット、業者選定のポイントを解説 |
【短期イベントサイトでCDNを使うメリット1】コスト削減
CDNサービスにもよりますが、CDNを導入するとサーバー増強よりもコストを抑えられる可能性があります。またCDNサービスによっては、短期間だけ契約できるプランもあります。
【短期イベントサイトでCDNを使うメリット2】 UX向上やセキュリティ対策にもなる
CDNはアクセス集中への対応だけでなく、ユーザーに最も近いキャッシュサーバーからコンテンツが配信されることからWebサイトの表示速度の向上が見込めます。Googleのサイト評価の指標である「コアウェブバイタル」には表示速度を評価する「LCP」があり、CDNを導入するとLCPを改善することが可能です。LCPの改善は、ひいてはUX向上にもつながります。
またCDNはセキュリティ面においてもメリットがあります。CDNを導入すると、一般のセキュリティ対策では完全に防ぐことが難しいDDoS攻撃に対応することも可能です。
【短期イベントサイトでCDNを使うデメリット】CDNサービスがダウンする可能性はある
Webサイトへのアクセスは、CDNサービスを経由して行われることになります。裏を返せば、CDNサービスがダウンするとWebサイトが使えなくなるということです。CDNサービスの運用はベンダーが担っているため、万が一CDNサービスが使えなくなっても、サービス利用者側としては対処をベンダーに任せるしかありません。そのため、CDNサービスを導入するときには、サービスがダウンした場合の代替案を考えておく必要があります。
短期イベントサイトに使えるCDN「Brokering CDN」
アクセリアでは、短期イベントサイトに使えるCDN「Brokering CDN」をご用意しています。
CDNサービスは長期での契約が必須となる場合が多いですが、Brokering CDNの最低契約期間は1ヶ月と短く設定しています。
サイト公開期間が短くても、アクセス負荷対策が可能です。
Brokering CDNは、複数のCDNからリアルタイムで配信元を選択することで「落ちない」配信を実現しています。
選択済みの配信元サービスがダウンしても他の配信元へ自動で切り替えられる(フェイルオーバー機能)ので、安定した配信が可能です。
フェイルオーバー機能がついたCDNの中で最安級の価格設定となっています。
例えば、10TBコミットで月額利用料60,000円から課金テーブルが設定されていますので、コスト計算がしやすくなっています。
価格表についてはこちらをご確認ください。
▶Brokering CDN価格表
Brokering CDNの導入方法は2つあります。ひとつは一般的なCDNと同じ「CNAMEを利用する方法」、もうひとつは「Java ScriptをHTMLに挿入する方法」です。
Java Scriptで導入する場合はDNSの設定が不要となりますので、より手軽に導入できます。
アクセリアは自社開発CDN提供事業者として20年以上運用した実績があります。
優秀なエンジニアによる有人サポートで導入・運用を支援します。
Brokering CDNについて、詳しくは下記ページをご参照ください。
▶Brokering CDNサービスページ
Brokering CDNの特長
最低契約期間が1ヶ月
CDNサービスは長期での契約が必須となる場合が多いですが、Brokering CDNの最低契約期間は1ヶ月と短く設定しています。
サイト公開期間が短くても、アクセス負荷対策が可能です。
「落ちない(サービスがダウンしない)」を実現したCDN
Brokering CDNは、複数のCDNからリアルタイムで配信元を選択することで「落ちない」配信を実現しています。
選択済みの配信元サービスがダウンしても他の配信元へ自動で切り替えられる(フェイルオーバー機能)ので、安定した配信が可能です。
業界最安級価格
フェイルオーバー機能がついたCDNの中で最安級の価格設定となっています。
例えば、10TBコミットで月額利用料60,000円から課金テーブルが設定されていますので、コスト計算がしやすくなっています。
価格表についてはこちらをご確認ください。
▶Brokering CDN価格表
DNSの設定が不要
Brokering CDNの導入方法は2つあります。ひとつは一般的なCDNと同じ「CNAMEを利用する方法」、もうひとつは「Java ScriptをHTMLに挿入する方法」です。
Java Scriptで導入する場合はDNSの設定が不要となりますので、より手軽に導入できます。
日本人技術者によるサポート
アクセリアは自社開発CDN提供事業者として20年以上運用した実績があります。
優秀なエンジニアによる有人サポートで導入・運用を支援します。
Brokering CDNについて、詳しくは下記ページをご参照ください。
▶Brokering CDNサービスページ
まとめ
短期イベントサイトを作成する際にサーバーの負荷軽減を図る方法について、簡単にご紹介しました。サーバーの補強をしたくてもサーバーに詳しい人がいない、あるいは短期イベントサイトの運用・保守にかける人材がいない場合には、レンタルサーバーやCDNサービスの活用を視野に入れるのがおすすめです。
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